音楽が、心の奥底に眠っていた言葉を目覚めさせる。 自由を渇望する人の心は、誰にも止められない。 まるでひとつの曲のような小説!
革命前夜を読んでいると、音楽もまた、小説と同じで人の「こころ」そのものの表現なのだと思い知らされます。音楽を扱う小説は、音そのものが聞こえないため今まで何となく敬遠しがちだったのですが、音楽を「心を表現する芸術でありスポーツ」と捉えると、物語に入っていきやすく感じます。
音楽小説でもあり、旅小説でもあり、歴史小説でも、青春小説でも、恋愛小説でもある。真ん中くらいまで読み進めると初めてタイトルの「革命前夜」という言葉が出て、そこから一気にミステリ要素やスパイ要素も加わって物語が加速していきます。
小説に出てくる バッハ平均律やマタイ受難曲などをアマプラとかYouTubeで聴いてるのですが、クラシック興味ない人でも心の底に響くものがあると思います。
音楽に興味がある人もない人も。歴史に興味がある人もない人も。ぜひ一度読んでみていただきたい小説です!
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