「あ、これ、あの時の自分の気持ちと同じだ。。」
と、合計で10回以上は思わされました。不思議なのですが、読んでいく過程でそう思い知るごとに、心が洗われる気持ちになります。
婚活をしていた主人公。試行錯誤を経て、ようやく「この人と結婚しよう!」と思えた婚約者が、突然、失踪してしまう…。
実は、ストーカーに追われているの…。と、失踪直前に明かしていたことから、主人公は必死に婚約者を探す。
その過程で、浮き彫りになっていく、自分と婚約者の内面…!
「人生のパートナーを選ぶ時の心の動き」が、リアルに描き出されています。
主人公は、婚約者探しの「旅路」の果てに、何を思い、何を決断するのか。
そして、婚約者は。
「自分で選ぶ」「自分で決める」ということ。
これが自分の人生の納得感に確実に繋がってくる。
どこまでが純粋な自分の意志と言えるのかという問いは常に付きまとうものの…意識し続けることはすごく大事だと思えました。
読んでよかった!!最後まで読んで、そう心から思える小説です。
文庫版の最後の、朝井リョウさんの解説も良いです!!
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