ウイスキーを片手に、村上春樹さんの紡ぐ深い深い物語の海へ。

読書

今年の4月に、村上春樹さんの新作長編小説が発表されるそうです。いちファンとして、大変嬉しい限りです。

村上さんの小説は、人の心の奥底から汲み上げてきたような、どろどろと混沌としていて、そう簡単には言語化もしにくいもの。でもそれゆえに多くの人が実は心の奥で共有していて、かつ人によって捉え方の違うもの。そんなものたちが、長い時間をかけて物語として構成されている印象があります。

人によって、村上春樹さんの作品を読んで感じる「良さ」は違うと思いますが、私が個人的にかんじている良さを短く書こうと思います。長く書くととんでもないことになりそうなので…。

・物語の中に、人生の真実がそっと転がっているか、ひそかに蠢いている。それを見つけ出せるかどうかは、その人の心しだい。

・わかりやすく与えられる意味に実は価値はそれほどなく、よくわからないぐちゃぐちゃのカオスの中から自分で見つけ出しつかんだ意味こそが実は価値がある。色々な作品を読んでいく上で、そう思わせてもらいました。

・美味しそうな食べ物の描写に関しては村上さんは最強だと思います。「ノルウェイの森」で、きゅうりに海苔を巻いて、醤油につけて食べる場面の描写は必見。読む人によっては何年も記憶に残るくらいの美味しさが伝わってる表現です。

新作の発表を期に、これまで読み途中だった作品を読み進めると共に、できたら既読の作品も再読してみたいと思います。

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