読書

本との自由な付き合い方について

本との付き合い方って、もっと自由でいいと思う。最近思うのは、「読み途中」の本が、べつに何冊たまってもいいなと。好きな時に、好きな本を1ページずつでも読み進められたらそれで良いのかなと。なぜだろう。読書っていうと、なんとなく、きっちりとした時...
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革命前夜

音楽が、心の奥底に眠っていた言葉を目覚めさせる。 自由を渇望する人の心は、誰にも止められない。 まるでひとつの曲のような小説!革命前夜を読んでいると、音楽もまた、小説と同じで人の「こころ」そのものの表現なのだと思い知らされます。音楽を扱う小...
読書

イニシエーション・ラブ

精巧に組み立てられた芸術品のような小説。異性と付き合った経験のない主人公が、ある女性と出会ってから、試行錯誤しつつも次第に距離を縮めていく、甘酸っぱいラブストーリー。と、思いきや、ラストには予想もしない・できない記述があり、それまでの台詞の...
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medium 霊媒探偵 城塚翡翠

ある程度ミステリを読み慣れている人なら、作中で単発で起きていく事件や、やがて主人公である城塚翡翠ちゃん(あえてそう呼びます)が対峙してゆくことになる真犯人について、「これってきっとこうじゃない…?」と予想したり、推理を楽しむ余地を与えてくれ...
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十二国という異界を旅して自分の環境と価値観を見直す。十二国記 月の影 影の海(上)

「十二国」という異世界に迷い込んだ主人公。 家に帰りたい…。切実に泣く姿が心に痛く響きます。 日常から急に切り離されるって、怖いのだろうな…。予期せぬ事件や事故に遭った時、人は「帰りたい…。」そう感じるのだろうか。異世界に行き、全く違う文化...
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本棚が家にあるということ

以前に脳科学者の茂木健一郎さんが言っていたと思うのですが、「人は本の背表紙を見るだけで、その本の内容が脳内にイメージされる。本棚を見ているだけで、アイデアが生まれることもある」という話が、ずっと頭に残っています。そのため、小説であれノンフィ...
読書

自由であるために、私たちは本を読んでいるのかもしれません

自由って、「選択肢がある」ことかな…と最近思います。今日、何をして過ごすか。今日、どこに行くか。今日、何を食べるか。誰と会うか…。などなど。自分で選ぶことができるか。自分で、決めることができるか。何であれ、選択肢があるということは、自由を感...
読書

満願

物語のただならぬ雰囲気を感じながら、本の世界の中を探検する気持ちで挑みました。そして、思い知らされました。「動機」…その多様さと、奥深さを。いつも名探偵が登場するとは限らないし、犯人は必ず暴かれるとも限らないし、真実はひとつとも限らない…。...
読書

スクラップ・アンド・ビルド

「現代日本社会」を生きていると、布団から出たくもない朝が多いかもしれない。でも…。 そんな中でも、もがき続け、闘い続け、生き続けてみよう。祖父の生き様から、図らずも生き方を見直させられることになる主人公。著者の実体験からきた表現なんだろうな...
読書

向日葵の咲かない夏

まず、どこから推理して良いかわからないくらいに違和感を感じる情報が多い。。なぜか、主人公が目撃後に消えた、被害者の遺体。なぜか、殺害後に虫に生まれ変わって主人公に話しかける被害者の少年。なぜか、持ち運び可能な、主人公の妹。…ハマります。真夏...