本棚が家にあるということ

読書

以前に脳科学者の茂木健一郎さんが言っていたと思うのですが、「人は本の背表紙を見るだけで、その本の内容が脳内にイメージされる。本棚を見ているだけで、アイデアが生まれることもある」という話が、ずっと頭に残っています。

そのため、小説であれノンフィクションであれ、本は電子書籍ではなく紙の本を買うことが圧倒的に多いです。

また、本棚が家にあるということは、まだ読んでいない本も身近に感じ、読書へのハードルが下がるという効果も、間違いなくあると思います。

思い返せば、まだ自分が小〜中学生の頃、父の書斎にはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」や、村上春樹の「ノルウェイの森」、宮本武蔵の「五輪書」などをはじめとした本が並んでいました。

その中で手にとって読んだのはほんの一部(しかも本によっては数ページ)ですが、それらの作品群が自分にとっては身近に感じ、大学生になってから本格的にドストエフスキーや村上春樹、吉川栄治(小説・宮本武蔵)などを読み、読書に親しみをもつきっかけになったのだと思います。

ですから、本棚が家にあるということは、自分だけでなく、家族にとっても、知らず知らずのうちにイメージやアイデア、そして読書への親しみにもつながる、とても大切なことなのだと、実感を伴って思っています。

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