ある程度ミステリを読み慣れている人なら、作中で単発で起きていく事件や、やがて主人公である城塚翡翠ちゃん（あえてそう呼びます）が対峙してゆくことになる真犯人について、「これってきっとこうじゃない…？」と予想したり、推理を楽しむ余地を与えてくれます。
しかし、主人公である城塚翡翠ちゃん（あえてそう呼びます）は、普通の人間とはまったく違う角度で推理し、真実に到達してゆきます。そして、最後のパートで自分が知った答えを、全て教えてくれます…。
城塚翡翠ちゃんのキャラが、魅力的。読み進めていくにつれて、読者に与えてくれる印象も変わってくるでしょう。
日々のちょっとしたことにも疑問を見つけたり、注意深く観察したり、自分の頭でちゃんと、しっかりと論理立てて考えることって、とても大事だなと。
そうして日常の中でも、非日常の中でも、自分で「納得のいく答え」を出していくこと。その積み重ねがきっと、自分の見識を高め、判断力を高めてゆき、より自由に生きられることに繋がっていくと思います。
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