久しぶりに実家に帰った時、父が「間違って2冊買った本だから、1冊あげる」とくれた一冊。
もしかしたら「読んでみな」と、課題図書なのかもしれないな…と、ふと思いました。
いずれにしても、いざ挑戦!
「大きく言って、現代では『きちんとする』方向へいろんな改革が進んでいます。これは僕の意見ですが、それによって生活が窮屈になっていると感じます」
「秩序からズレるもの、すなわち『差異』に注目する。それが今、人生の多様性を守るために必要だと思うのです。」
本文より
本文中には、一読しただけでは理解が難しい哲学用語や思想家なども出てくるのですが、拾い読みしていくと、心が動かされる文章が目に入ってきます。
「読書はすべて不完全なのです。」
本文より引用
まさにこの本を読むために、著者がくれた言葉のようです。 一読ですべて理解しなくてもいい。大部分を忘れてしまってもいい。不完全な読みを繰り返して、少しずつ理解を厚くしていけば、それでいい。
「有名な『盗んだバイクで走り出す』という歌詞がありますが、あれはかつて、がんじ搦めの社会秩序の『外』に出ていくという解放的なイメージで捉えられていました。ところが今日では、『他人に迷惑をかけるなんてありえない』という捉え方がけっこう本気で言われているようです」
本文より引用
確かに、それ感じる!
「僕は、さまざまな管理を強化していくことで、誰も傷つかず、安心・安全に暮らせるというのが本当にユートピアなのかという疑いを持ってもらいたいと思っています。というのも、それは戦時中のファシズムに似ているからです」
本文より引用
最近の、秩序化・クリーン化が確保が進みつつある社会への警鐘も書かれています。なんとなく、わかる気がする…!
完璧な読書というものは存在しない。
ということは、完璧な読了ツイートも存在しない。
完成された読了ブログも、存在しない。
欠けていても、積み重ねよう。
本書を読んでから、そんな風に考えることができるようになりました。
ブログやtwitterを続ける上で、気持ちが軽くなった気がします。
「中途半端なまま、突っ走れ!」
高校の体育祭の時、先輩に教えてもらった言葉を思い出しました。
引き続き、読んでいこうと思います。
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