走るしかないと思えるようになった理由は「運動脳」を読んだからです。

読書

「生物学上は、私たちの脳と身体は今もサバンナにいる。」

現代人の脳や身体の構成は、狩猟採集社会だった頃と実はほとんど変わらない。

現在も狩猟採集生活をしている部族の歩数をカウントして概算すると、私たちの祖先の狩猟採取民族の歩数は約14000~16000歩だそう。現代人の平均歩数が6000~7000歩くらいだそうなので、約半分以下に。

運動量の減少が、うつや不注意、不安や肥満など現代病とも言われる心身の不調の原因という説です。

良い脳とは、脳細胞が多い脳でもなく、脳細胞がたくさん繋がっている脳でもなく、脳の各領域がうまく連携している脳。(これって会社とかチームの組織でも同じようなこと言えそう。)

その脳の連携を高めるのに効果的なのが、運動だそう。特に有酸素運動。

なぜなら、そもそも生物史上で植物と異なり動物の脳が発達した要因は、「動くため」だから。

ADHD で悩む人。うつ病かもしれないと悩む人。記憶力・創造力・集中力をアップさせたい人。アイデアが出ないと悩む人。そんな人たちに、効果があるそうです。

走りましょう。30分のウォーキングでもいいそう。ベストは45分間のランニングを2~3日に1回続けること。

うつ病の人には抗うつ剤を投薬するよりも改善効果があるそうです。有酸素運動を続けると、BDNFという脳を修復したり活性化する良い物質が出るそうで、読書に集中しやすくなります。

走るにあたって、正直疲れるし、筋肉痛も出そうだしやだな…と感じる方もいるかもしれません。

45分以上走ると「ランナーズハイ」が起き、高揚感や多幸感が生まれる…と書いてあったので、実際に走ってみた。すると…45分が過ぎると、急に疲れがフワッと軽くなり、もっと走れる!いやもっと走りたい!となり。気がついたら1時間以上。10キロ走ってました。

痛み・疲れは、まさに「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ような効果が脳で起き、気になりにくく、わ忘れやすいようにできているとのこと。

なぜなら、走るという行為は、人類の中で長い間、獲物や食物をとるための行為として脳にプログラムされており、それをすると自動的に「もう少しで食料にありつける!だからがんばろう!」と疲れや痛みを忘れさせる物質が脳から出るようになっているのだそう。

私たちの身体と心のデフォルトのプログラムは、上記のように狩猟採集民族とほとんど変わらない。そんな中でスマホ等が出てきたり、交通手段がしたものだから、新しすぎるものに適応が追いつかず、動くために生まれたはずの脳が動くことにあまり使われなくなり、心身に不調が出ている。なんとも納得性のあるお話でした。

ぜひ読んで見てください。感覚的にも納得できるものあります。私は対自分比で、運動してた学生時代の方が、運動しなくなった社会人時代よりも集中力があった気がします。

本書の原題は、「brain」のよう。つまり運動は脳といいとか、そういう以前の話で、「脳」の起源や機能や説明するときの第一要因が「運動」ということなのでしょう。

今すぐ、運動しましょう。できれば有酸素運動を続けましょう。

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